【エプソン】インクジェット立体物印刷装置の量産工程における実用化を加速

 セイコーエプソン㈱(以下エプソン)は、様々な立体物表面へダイレクト印刷ができるインクジェット立体物印刷装置についてフルカラー印刷の実現とお客さまとの接点強化により、様々な量産工程における実用化を加速する。
 エプソンは、2020 年に液滴を微小かつ正確に吐出できるインクジェットヘッドをロボットアームの先端に装着し平面だけではなく、曲面でも高精度に走査させることで立体物の表面へダイレクトにインクジェット印刷ができる装置を開発。昨年は同社の強みであるインクジェット技術とロボット制御技術を融合させた単色インクジェット立体物印刷装置を開発、顧客の生産現場に導入していた。
 従来、熟練作業者に頼っていた立体物の印刷について自動化、デジタル化を図ることで、生産性や安全性の向上に加え、これまでの製造方法では実現できない機能やデザインといった付加価値、少量多品種に対応したオンデマンド生産ができることを実証した。
 エプソンは立体物への印刷自動化に関するお客様の具体的ニーズを把握する取り組みを強化するとともに、インクジェット立体物印刷装置についてフルカラー化を図り、お客様の量産工程での実用化を加速する。具体的には3月9日(水)から東京ビッグサイトで開催される「2022国際ロボット展」での自社ブースで、活用例のひとつとして梱包材に対する単色印刷のデモンストレーションを実施し、インクジェット立体物印刷装置の認知を高めていく。

(写真は21年に開発した単色機のインクジェット立体物印刷装置の外観)

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