【リディアワークス】毎日新聞GHD傘下の東日印刷らと資本・業務提携 内照式布看板の事業多角化を推進
ファブリックサインシステム「ルーファス」の製造・開発を行う株式会社リディアワークスは3月29日、毎日新聞グループホールディングス(GHD)の全額出資子会社である東日印刷株式会社、東日印刷グループでOA機器の卸小売業を営む株式会社トライと資本・業務提携する。
これは、同社が展開する「ルーファス」の市場拡大を図るために実施。東日印刷とトライがリディアワークスに対し、配当や残余財産の分配が優先的に受けられる代わりに、議決権が制限される優先株によりそれぞれ1000万円を出資する。東日印刷はリディアワークスから昇華転写印刷機の提供を受け、リディアワークスが展開する「ルーファス」事業に参入し、販売は3社がそれぞれ行う。
ファブリックサインシステム「ルーファス」は、印刷した布をアルミ枠にはめ込み、内側から発光させる内照式の布看板。フレームレスの発光面と、軽量で取り扱いが楽であることから、すでに新千歳空港(=写真)やSUBARUの自動車ディーラーなどで従来の電飾看板に用いられるアクリルから置き換わりが進んでいる。リディアワークスによると、アクリルと比べ製造時の二酸化炭素(CO2)を95%、電気代を68%削減可能で、取り付けに専門的な技術を必要とせず、面板割れ落下事故の恐れもないことから、2019グッドデザイン賞のベスト100に選出されている。
東日印刷が行う昇華転写印刷は折りたたんでもシワになりにくいのが特徴で、今後、分解したフレームとともに持ち運びでき、展示会場などの現場で簡単に設営できる「モバイル・ルーファス」の商品化を急ぐほか、川崎工場で「ルーファス」の布の周囲に縫製するラバーの製造も手掛け、経営多角化を推し進めていくとしている。