【アートリンク】札幌軟石へのルーターカットサービスを開始
㈱アートリンクは、北海道・札幌市で採掘される札幌軟石へのルーターカットサービスを開始した。
札幌軟石は、札幌市で産出する凝灰岩の石材。明治時代から昭和初期にかけ、開拓時代の札幌市や小樽市周辺の主要建造物の資材で広く使われていた。 加工しやすく、耐火・防火性に富んだことから、札幌をはじめ、道内の建造物に多く用いられていたが、コンクリートブロックなどの普及で現在は建材への利用が減少。しかし、近年はインテリア雑貨やアクセサリーに利用されるなど建材以外の利用方法で商品化されてきた。
同社は、札幌軟石が御影石などと違い、比較的軟らかく加工しやすい点に着目。自社が得意とする「2Dルーター加工」による切り文字制作の技術を札幌軟石のカットに応用できないかとカット検証を実施。その結果、サンドブラストでは難しい細かな装飾の掘り込みと文字の切り抜きが可能となった。 ルーターカット機で加工が可能となることで、従来のサンドブラストでの彫刻より精密で深い掘り込みの彫刻作業が短時間でできるのが最大の特長。
同社は、今後の販売展開について軟石自体がUV印刷と相性が良いため、UVと彫刻を組み合わせたノベルティ製品への需要を見込んでいる。
(写真はカットサンプル例)