【同友館】藤本英子氏の著書「公共空間の景観力 人を呼び込む街、人が住みたくなる街のデザイン」発刊
藤本英子氏は4月15日、著書「公共空間の景観力 人を呼び込む街、人が住みたくなる街のデザイン」を上梓した。
同書は「公共空間デザイナー」を名乗り、誰でもがアクセスできる公共空間のデザインを目指してきた藤本氏の10年ぶりの新刊。地域に人を呼び込むセンスや環境づくりのポイントを、景観という新しい切り口でまとめた1冊となる。
全7章からなり、それぞれ①シビックプライドを支える景観のデザイン、②公共空間とは何か、③知られざる広告看板、店舗看板の汚染問題、④まちを一変させた京都市の取り組み、⑤人を呼び込んでいるまち~人口増に成功しているまちには何が起きている?、⑥「観光」という言葉の終焉~暮らし体験の魅力、⑦新たな社会変化に対応する景観まちづくり、と章立てている。特に③では看板落下や放置の危険性に始まり、特定屋内広告物、景観に影響を与えるサイン類、技術革新で規制が追いつけない看板などを自身が携わった事例や、写真を交えて解説している。
藤本氏は1982年㈱東芝に入社。89年に公共空間デザイナーとして独立し、92年に建築士事務所エフ・デザイン設立。現在京都市立芸術大学教授などを務めている。
発行は㈱同友館。仕様は四六判、240頁で価格は2100円(税別)。