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『彼女、お借りします』の〝待ち合わせ広告〟を作者・宮島礼吏氏がクラファンで渋谷に掲出

 漫画『彼女、お借りします(以下、かのかり)』を「週刊少年マガジン(講談社)」で連載している漫画家・宮島礼吏氏は7月11日から17日まで、JR渋谷駅ハチ公口改札前のJR東日本 渋谷ハチコーボード2に、同作品のヒロインとの〝待ち合わせ広告〟を掲出した。
 掲出したのは、メインヒロインの水原千鶴をはじめ仏頂面の七海麻美、こちらに気付いたかのように手を挙げる更科瑠夏、人見知りで後ろを向いている桜沢墨の4人との待ち合わせ風の広告。「ただ広告を出すだけでは面白くない。キャラクターが現実世界にいるような仕掛けにしたい」と考え、JRから提供された寸法を元に、背景の壁の色や線の位置を、実際の掲出場所に対して目地までぴったり合うように制作。さらに4人のヒロインたちは、元々設定されている等身大サイズにするなどこだわった。
 これまでかのかりの広告は、秋葉原など漫画やアニメが盛んな街に出すことが多かったが、今回はまだ作品を読んでいない人が多いと予想され、かつ人流が多いという理由で渋谷を掲出場所に選んだ。また、改札前だと待ち合わせ感が増すということと、等身大のキャラを広告に配置するという点を踏まえ、同媒体がベストだと判断したという。
 今回、宮島氏が投資する企画の広告出稿のクオリティーアップやこれに付随するプロモーション費用をクラウドファンディングで調達した。かのかりの作中で主人公がクラウドファンディングに挑戦するシーンがあり、宮島氏が、「それを体験してみたい」と始めたプロジェクト。2月27日から3月31日までの期間に募集し、647人の支援により目標の600万円を大きく超える1230万円以上の資金を集めた。実際掲出した広告には〝皆様と共に広告を出す〟という一体感を生み出すため、スペシャルサンクスとして支援者の名前も掲載した。今後は8月8日から1週間、同様の広告を大阪に出稿する予定。

※詳しい取材内容や宮島氏のコメントは総合報道2022年8月5日号に掲載しています

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