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【日本交通文化協会】シンポジウム「パブリックアートと『1%フォー・アート』―文化による日本創造に向けて」を開催

 (公財)日本交通文化協会は11月30日、シンポジウム「パブリックアートと『1%フォー・アート』―文化による日本創造に向けて」を東京・千代田区の東京會舘で開催、約100人が聴講した。
 基調講演は「パブリックアートと1%フォー・アート」のテーマで、東京都美術館館長の高橋明也氏が登壇。同氏は「日本でパブリックアートを作るはプロセスの開示が大事。私が以前いた某美術館も駅の改修計画があり、あらゆる新聞に作品案が公開されるなど市民が知っていた。情報開示が重要となる」と語った。続いて「いかにアートを社会に実装していくか?」の演題で桜美林大学客員教授の二之湯武史氏がプレゼン。同氏は「社会、特に政治、行政を動かす経験不足が一番大きい。私は6年間、国会議員だったが、例えば農業や郵便、医師会、看護業の業界団体は政治を動かす知恵・経験値はかなりある。一方、芸術やアート関係者から陳情を受けたことが無い。社会の現実を飲み込んで活動をリードするリーダーが必要だ」と話した。
 その後、パネルディスカッションに移り、パネリストは高橋氏、二之湯氏に建築家の隈研吾氏、多摩美術大学環境デザイン学科教授の湯澤幸子氏が加わり、モデレーターを毎日新聞大阪本社学芸部長の岸桂子氏が務め、「1%フォー・アートに関し、世論の喚起を高める方策」や「法制化に向けた取り組み」など各氏が持論を述べた。

(写真はパネルディスカッション会場)

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