【京セラ】デジタル捺染の新製品インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」を開発、今秋から先行販売開始予定

 京セラ㈱は、繊維・アパレル業界で長年の課題だった捺染時の水質汚染などの解決に貢献するデジタル捺染のインクジェット捺染プリンターの新製品として「FOREARTH」(フォレアス)」を開発、今秋から先行販売を開始する予定。
 これまで繊維・アパレル業界では生地を染める際、スチームや洗浄などの工程で大量の水を使用。その排水による水質汚染が世界的な問題とし、加えて在庫過多による大量廃棄問題が注目されるなど早急な対応を迫られてきた。
 同社は、これらの課題を解決するため、高速・高画質印刷を実現するインクジェット技術と京セラドキュメントソリューションズのインク・機器開発技術を融合、下記の3つの特長を有した製品を開発した。
 ①Water Free Concept(水の使用量を限りなくゼロまで削減した生地印刷)、②Creative Free(独自開発の顔料インクで柔らかな風合いと、高い堅牢性を両立。フルカラー印刷を多種多様な生地で実現)、③Location Free(水資源に依存しない捺染で設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献)。
 主な基本性能は最大印刷幅1800㎜(最大布幅は1850㎜)。解像度は600×600dpi。印刷速度は毎時250㎡(標準モード)。サイズは幅約4600×奥行き2000×高さ2000㎜で、重量は約3500㎏。
 なお、同製品はイタリアのミラノで6月8~14日に開催される国際繊維機器展示会「ITMA(イトマ)」に展示される。

 

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