【ミマキエンジニアリング】アナログ捺染のデジタル化を推進する昇華転写用IJP「Tiger600-1800TS」を発表
㈱ミマキエンジニアリングは6月6日、テキスタイル向けRoll to Roll方式昇華転写用IJP「Tiger600-1800TS」を、今年6月に開催されるITMA(開催地:イタリア・ミラノ)で披露し、今秋から販売開始すると発表した。
同機は新たに採用した高速駆動プリントヘッドと画質技術により、従来機「Tiger-1800B MkIII」の最大印刷速度385㎡/hに対して、最大印刷速度は550㎡/hを実現し、印刷速度を143%向上した同社最速の昇華転写プリンタ。従来機では転写紙を装置の後方に装着し、印字後に装置の前方にて巻き取りする構造だったが、同機は装置後方で巻き取りを行う構造としたことで、装置奥行サイズが約半分に。装置の設置スペースが小さくなることで、ユーザーが複数台導入を検討しやすくなったという。
搭載する昇華転写インク「MLSb510」は、今年6月にbluesign APPROVEDを取得予定のほか、印字中のインクタンク交換時、装置の動作を停止せずに交換作業が可能でタイムロスも削減する。また、ベルト搬送による転写紙搬送方式ではなくロール搬送を採用しているため、ベルトの表面に塗布する地張り剤が不要になったことで張り替えのためのメンテナンスが不要となっている。
同社は、テキスタイル・アパレル用途に年間200台(全世界)の販売を見込んでいる。本体価格は1650万円(税込み)。
【展示会出展概要】
名称:ITMA 2023(国際繊維機械展示会)
会期:2023年6月8日~6月14日
会場:Fiera Milano RHO (イタリア・ミラノ)
ブース:H7-C304