【ファー・イースト・ネットワーク】繊維用の破砕機の取り扱いを開始
プラスチックリサイクル機械専門商社の㈱ファー・イースト・ネットワークは1月9日、従来から問題であった繊維の破砕を可能にした繊維用の破砕機の取り扱いを開始した。
通常、破砕機や粉砕機に長い繊維を投入すると、回転する軸に繊維が巻き付き破砕ができない。繊維質の素材の破砕にはトラブルがつきもので、リサイクルを困難にしていた。今回取り扱いを開始する破砕機はベルギーのPierre社の製品で、このトラブルを解消する独自機構を搭載しており、通常の破砕機と異なり刃が回転するのではなく、上下動をすることで繊維スクラップをカットする。上下動なので繊維が絡みつかないことが大きな特徴だ。
カッターは高速に上下に動くフライングカッターと固定されている固定刃がスクラップを挟んで切断。フライングナイフはわずかに斜めに固定され、フライングナイフと固定刃がハサミのよう動作し、小さな負荷で材料をカットする。
また、上下動するフライングカッターは直線的に上下しているのではなく、楕円を描きながら、1分間に405回カットを行う(写真の機種の場合)。これは、単なる上下動であれば材料との間に摩擦が生じて熱が上がってしまうことを防ぐためで、楕円を描くことで、刃の冷却も兼ねることができ、スムーズにカットできるという。