【厚労省ほか】「第32回技能グランプリ」を開催。ペイント仕上げ、粘着シート仕上げの金賞受賞者決まる
全国から選抜された熟練技能者が〝技〟の日本一を競い合う「第32回技能グランプリ」が、2月23日から26日まで福岡県北九州市の西日本総合展示場など5会場で開催された。主催は厚生労働省、中央職業能力開発協会、(一社)全国技能士会連合会。
技能グランプリは、全国の優れた技能を持つ一級技能士などが年齢を問わず、技能を競い合う大会として1981年から開催。日本のものづくり産業を支える技能士の一層の技能向上と、その熟練した「技」を広く国民にアピール、地位向上と技能の振興が目的。今回の大会は4部門(繊維、建設、一般製造、一般)・30職種に約380人が参加した。
業界関連職種であるペイント仕上げ広告美術は3人、粘着シート仕上げ広告美術は7人の計10人が出場し、西日本総合展示場で2月24・25日に開催された。
競技課題は「持続可能なよりよい社会の実現」。タイトルはSDGsとし、オリジナルのロゴをデザイン。大きさやレイアウト、色彩は自由。粘着シート仕上げは内照式の効果と広告板としての実用性の考慮を挙げた。
採点は、①大きさ(測定箇所1カ所) ②仕上げ(文字、図柄、その他) ③作業態度の3項目が80点満点から減点式、総合的なできばえ(最高20点を加点)で実施。厳正な審査の結果、厚生労働大臣賞(金賞)はペイント仕上げが松井勝彦氏(静岡、アートスタジオ・ヤマ)、粘着シート仕上げは鈴木淑仁氏(静岡、㈲キヨシ看板店)が選ばれた。
主な入賞者は下記の通り。(▽賞、氏名、地域、会社名の順。敬称略)
【粘着シート仕上げ広告美術】▽銀賞/花牟禮祐一(千葉、㈱協同工芸社)、岸田充正(大阪、㈱光陽銘板)
(ペイント仕上げ金賞の松井勝彦氏)
(粘着シート仕上げ金賞の鈴木淑仁氏)