【DIIIG・名古屋市】エッジAIカメラ、デジタルサイネージ、GPSトラッカー、デジタルマップを連携した金山総合駅賑わいづくり実証実験を実施
デジタルマップ作成ツール「DIIIGのデジタルマップ」を開発・提供する㈱DIIIGと名古屋市は、7月17日から8月4日の間、金山総合駅においてデジタルマップとデジタルサイネージを連携させた情報発信の金山総合駅賑わいづくりの実証実験を実施した。
名古屋市では、金山駅周辺地区エリアの都市再整備計画を立てており、この実証実験は、課題として上がっている以下の解決方法を探るものとして実施された。
・課題➀:交通結節点としてのポテンシャルがあるものの乗換客や来街者の行動範囲は広がりに乏しく、都市機能の効果的な集積によるにぎわい・交流の発展、回遊性向上に取り組む必要がある。
・課題②:鉄道により地域が南北に分断されているため、地元団体や住民が一体となった取組みを進め、地域間の連携の強化を図る必要がある。
今回の実証実験では、金山駅周辺地区エリアの駅などのスポット(配置3パターン、同時設置最大5ヶ所)に顔認識カメラ(エッジAIカメラ)付きデジタルサイネージを設置することで、駅利用者のまちへの誘導および地域の回遊性向上につながるかどうかを検証。設置したデジタルサイネージでは、中期的な情報配信と短期的な情報配信を行い、利用者の行動データの調査・分析した。
顔認識カメラから取得した分析結果より、人々はデジタルサイネージに気づいており、8.8%のユーザーに対してリーチできることが判明。曜日によっての閲覧数は大きな変化は見受けられず、設置場所の変更などによってアクセス数の増加があった。また、デジタルサイネージの前を通り過ぎた方を含んだ時間別のデータ分析より、通勤通学の時間帯よりも、日中の時間の方がデジタルサイネージの顔画像の認識の比率が高く、閲覧率が高くなる結果となった。