【ジオテクノロジーズ】人流データによる屋外広告の接触判定技術で特許取得

 ジオテクノロジーズ㈱は10月29日、5秒間隔で取得できる高精度な人流データを活用し、「屋外広告に対し進行方向で視認エリアにいる、なおかつ周辺の障害物に影響を受けずに広告媒体を見ることができるオーディエンス」を計測できる技術を開発し、特許を取得した旨を発表した。
 近年、デジタル技術の進歩により、多くの広告媒体において効果測定の精度が向上。しかしながら、屋外広告の分野では、その効果を正確に測定することが長年の課題となっていた。2022年、(一社)デジタルサイネージコンソーシアムが世界各国の屋外広告視認者数計測モデルの基礎となる「OOHオーディエンス測定の新しいグローバルガイドライン」を発表。これは業界全体で効果測定の標準化を目指す重要な一歩だったが、屋外広告の視認エリアの定義については、人の進行方向や周辺視野を加味していないため、実際の広告接触を正確に判定することが困難だった。
 この状況を踏まえ、同社は人流データを活用し、より精密で現実に即した屋外広告接触判定を可能にする技術の開発に成功。5秒間隔の人流データを取得・解析することができ、他社の一般的な間隔(5分~15分)に比べて、圧倒的に高頻度かつ高精度でリアルタイムに近い広告接触判定が可能でき、GPSのある地点(N番目)とGPSの次の地点(N+1番目)を抽出し人の進行方向を精密に導き出し、広告視認エリア内にユーザーが訪れている、かつ進行方向を加味した広告との接触の有無を確認する。
 また、周辺の障害物の存在が広告の視認性に与える影響を考慮し、視認エリアを動的に調整。広告の設置高さ、縦または横の長さによって変化する視認エリアの変化も詳細に定義しており、これにより、任意の場所に設置されている屋外広告の適切な視認エリアを設定することが可能だ。

■特許情報
・特許番号:特許第7555689号
・発明の名称:広告接触判定方法、広告接触判定プログラム、および広告接触判定装置
・発明者:岡枝幹也、秋本和紀、上地孝直
・登録日:2024年9月13日
・参照URL:https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202403017749700915

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