【ユニ・トランド】甲斐市地域公共交通会議のAIオンデマンド交通「かいのり」にバスロケーションおよびデジタルサイネージシステムが採用
㈱ユニ・トランドは12月18日、甲斐市地域公共交通会議(以下 甲斐市)が実証実験を行うAIオンデマンド交通「かいのり」において、同社が開発したバスロケーション(以下 バスロケ)ならびにデジタルサイネージのシステムが採用され、運用が開始されたことを発表した。
甲斐市では高齢者等の移動手段の確保を図るため、公共交通の空白地帯に市民バスを運行。甲斐市民バスについては、利用率が低迷していることから、これまでにもルートや時刻などの見直しを検討していましたが、さまざまな移動目的への対応や市内遠隔地への利便性の高い移動手段の実現には至っていない状況だ。
甲斐市では、このような課題解決のため、今年度は11月1日から12月22日の間、市内全域を対象とした「AIオンデマンド交通」の実証運行を行っている。AIオンデマンド交通は、予約に応じてバス(乗用車型)が運行。定時定路線のバスとは異なり、目的地まで最短経路で運行するもので、AIオンデマンド交通「かいのり」は、利用者の予約に応じて最適な運行ルートをAIがリアルタイムで決定し運行する公共交通となる。
今年度の実証実験において、同社では、乗用車型のAIオンデマンドバスには簡易バスロケを、コミュニティバスにはバスロケのシステムを実装。コミュニティバスに導入した本システムはGoogle Mapsにも対応しているため、利用者は、バスの運行状況について、バスに乗る際スマホを使い、バスの現在位置を知ることができるため利便性が向上し、運行者は、運行管理のためにリアルタイムでバスの位置情報を把握することができる。
また、デジタルサイネージのシステムでは、JR竜王駅南北自由通路、ラザウォーク甲斐双葉の1階総合案内前にて、山梨交通、南アルプス市、甲斐市の3団体のバス情報を統合し、バス接近情報サイネージを設置。これは、山梨交通のGTFS(公共交通データ交換フォーマット)データを活用し、サイネージに各社の系統ごとの運行情報(バス接近情報を含む)を表示するもの。また、サイネージの下部では、地図上にAIオンデマンドバスの位置情報を表示し、AIオンデマンドバスの接近情報も可視化している。