【椿本チエイン】會澤高圧コンクリート㈱とエンジンドローンの製造・販売ライセンス契約を締結

 ㈱椿本チエインは、新事業の1つとして、長時間飛行・重量物輸送にも対応できるエンジンドローンの製造・販売事業に参入。事業参入に当たり2025年1月、會澤高圧コンクリート㈱が研究・開発を進めるエンジンドローン「AZ-250」の独占製造・販売ライセンス契約を締結した。
 現在、ドローン市場では、「バッテリー」を動力源とする電動ドローンが主流。物流やインフラ管理、防災対策の一部でドローンが活用されているが、飛行の安定性や航空時間、重量物輸送が課題となっている。エンジンドローンは、これらの課題を解消するとともに、需要が高まっている無人化・省人化にも寄与するニューモビリティとして、その活用が期待されている。
 一方、同社が製造・販売する「AZ-250」はガソリンエンジンを搭載し、電動ドローンでは実現困難な数時間にも及ぶ飛行時間を実現する。無積載であれば約7時間、50kgの積載物でも約1時間の連続飛行が可能。豪雨にも耐えられる全天候型の機体だ。
 エンジンドローン製造・販売の早期事業化に向け、2025年4月より、新事業開発センター内に専門チームを新設。2030年のエンジンドローンの商用販売開始を目指し、椿本チエインがこれまで培ってきた製品・製造技術力を最大限に生かし、エンジンドローンおよび離発着用ドローンポート・運搬装置等の周辺装置の生産・販売体制を構築していくという。

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