【セイコーエプソン】「PrecisionCoreプリントヘッド」のラインアップを拡充
セイコーエプソン㈱は今年度下期、商業・産業領域で廃棄物の削減や環境負荷の低減が可能な、デジタル印刷への転換加速に対応するため、「PrecisionCore(プレシジョンコア)プリントヘッド」のラインアップを拡充。合計3商品を開発し、インクジェットヘッドのラインアップは5シリーズになる。
各製品の特長として、「D3000-A1R」は、ノズルレベルでのインク循環に対応したことで、ノズル近傍の水分蒸発に伴う不具合を防止。継続して安定した印刷を行うことが可能だ。従来品で必要だった、定期的なインクの吐き捨てやヘッドクリーニングが不要で、装置およびインク設計の自由度が向上。複数ヘッドを並べる際、ヘッド間の位置調整が不要で、ヘッド組込・交換時の作業時間を削減できる。
「S3200-A3」は従来品に対し、周波数は24kHzのままインク滴サイズを1.4倍に増加した。テキスタイルや段ボールといった、印刷対象物とヘッドとの距離が広い状態でも高い印字品質と高速印刷の両立が可能。拡張性が高いS形状デザインと堅牢性の高い構造はそのままに、幅広いニーズやアプリケーションに対応できる。
「I3200(8)-A1HD」は、従来品に対し、ノズル解像度を最大1200npi(2色使用時)に増やしたことで、より高精細な画質を実現。マルチパスでの印刷をはじめ、シングルパスでの高速印刷にも適する。
写真はD3000-A1R(上)、S3200-A3(左下)、I3200(8)-A1HD(右下)