【浜松市、乃村工藝社】国産材を使用したFSCプロジェクト認証施設「浜松城」「浜松こども館」をオープン

　静岡県浜松市の「浜松城」および「浜松こども館」は施設リニューアルにおいて国際的森林認証制度FSC認証木材である浜松市の天竜材を使用し、城および公共の類似児童施設としてのFSCプロジェクト認証を取得。㈱乃村工藝社は8月31日、両施設の空間を総合的にプロデュースするとともに、浜松市と連携し同認証の取得に向けて取り組んだことを発表した。
　同認証では、「浜松城」は3階の「情景の層」の床材100%、「浜松こども館」は遊具・床・壁に使用した全⽊材のうち62%で、FSC認証⽊材を使⽤していることから、「プロジェクトの特定部位に対するFSC表⽰」と認められた。
　乃村工藝社は、認証取得のためFSC認証材の製材加工ができるチーム編成から空間の企画・設計・施工、浜松城においては申請代行までを担当し、市のSDGｓ推進活動を総合的にサポート。デザイン面では、「浜松こども館」のオリジナル遊具やフローリング材は子供たちが天竜材に直接触れて遊べるように設計。木材の表面に熱した道具で焼き跡をつける「焼き絵」の手法で浜松市の森の生き物を描くなど、天竜材の魅力をアピールしている。
　FSC（Forest Stewardship Council）とは世界最高水準の規格に基づく国際的森林認証制度を運営する非営利組織。FSCプロジェクト認証は施設など個別にデザインされるものが対象で、森林破壊や違法伐採などの環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持って調達されていることを意味する。