【三和サインワークス】カーボン補強工法 約10年相当の延命効果

 三和サインワークス㈱は、ポール看板用のカーボン補強工法「SAN-SPEC工法」をこのほど発表した。
 同工法は、腐食が進む丸・角ポールに高耐候性と鉄の約10倍の比強度を持つ特殊カーボン素材、CFRTPシート(熱可塑性炭素繊維複合シート)を腐食箇所に巻き付けることで、約10年相当の延命効果が見込める。
 施工手順は、①状況確認・調査②研磨作業(ケレン)③接着剤の塗布④CFRTPシート(多層)の貼り付け⑤CFRTPシートの養生⑥シールテープの貼り施工で完了。雨天時は施工できないが、補強作業を約1日で完了するスピード対応が特長。また①では、減肉(腐食)幅・高さ・深さの数値を基に独自の計算式で施工の可否を判定し、対応できない場合は建て替えを勧めている。
 開発にあたり、CFRTPシートを用いた柱体の曲げ強度試験を実施。試験条件として3つの柱体(ポール直径はいずれもФ318.5×6mm・想定する看板は高さ10m、サイズは2×2m)、減肉無し・減肉有り・減肉+補強(CFRTPシート)を用意。柱体に荷重かけることで、どの地点で変位するのかを検証した結果、補強効果としては十分な結果が示された。

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