【京都市】四条河原町交差点に看板設置、タクシーの駐停車マナー向上促す
京都市都市計画局歩くまち京都推進室はこのほど、繁華街の交差点にタクシーの駐停車マナー向上を促す看板を設置した。
設置場所は四条河原町交差点の南東で、横断歩道のすぐそばにある駐停車禁止エリア。両面表示で、車道側の面にはじろりと見るような目のイラストと共に「ドライバーさん 違法停車 みんな見てますよ」の文言を表記。看板にはアクリルの小窓が付いており、歩道側の面は「この窓から見えるタクシーは、違法停車中です」の文章と、付近のタクシー乗り場を案内している。
看板はW800×H450mmのアルミ複合板で、2本の脚(高さ850mm)を歩道の柵に固定。製作は㈱関広が手掛けた。
設置した四条通は、一部のタクシーによる交差点内や横断歩道付近での客待ちといった道路交通法違反が多発。市は啓発活動などを行ってきたが、効果は一時的なものだったという。そこで㈱NTTデータ経営研究所と協力し、人間の心理的な癖を利用する「ナッジ理論」(※禁止や罰金といった制限をせずに、より良い行動を自発的に行うよう促す手法)を取り入れた看板の設置に至った。
今年2月に実証実験として設置したところ、違法停車の合計時間が1日あたり約9割減少。効果が認められたことから設置を継続し、現在も違法停車の抑止に一役買っているという。
10月にSNSでこの看板を紹介する投稿が複数話題になり、「(チクリと促すのが)京都らしい」、「他の都市にも置いてほしい」といったコメントが寄せられた。