【電通】「2022年 日本の広告費」は過去最高の7兆1021億円、対前年比4.4%増。屋外広告も3.1%増
㈱電通は2月24日、日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2022年 日本の広告費」を発表した。
これによると、22年(1~12月)の日本の総広告費は、過去最高となる7兆1021億円、対前年比4.4%増と2年連続で増加した。新型コロナウイルス(以下新型コロナ)感染症の感染再拡大、ウクライナ情勢、物価高騰など国内外の影響を受けながらも、社会のデジタル化を背景に「インターネット広告費」成長に支えられた形だ。
インターネット広告費は3兆912億円(同14.3%増)。2兆円を超えた19年からわずか3年で約1兆円増加し、3兆円規模の市場となった。これは、インストリーム広告を中心とした動画広告需要が前年に引き続き高まっており、デジタルプロモーションの拡大が市場の成長に寄与した。
プロモーションメディア広告費は1兆6124億円(同1.7%減)だったが、「屋外広告」は人流回復の傾向が顕著になったことから同3.1%増、「交通広告」も人流が多いロケーションに設定されたインパクト型OOH媒体に需要が集中、同1.0%増、「折込」も同0.8%の微増に対し、「DM」は同1.9%減、「フリーペーパー」は同2.6%減、「POP」は同3.8%減、「イベント・展示・映像ほか」は同7.5%減だった。
(写真は日本の総広告費の推移)