北九州市で保育所の看板落下、設置から40年以上経過か
2月21日、北九州市の市立西戸畑保育所で看板が落下。けが人はなかった。
同日午前7時ごろ、正門に設置した看板が歩道に落下しているのを、出勤した職員が発見した。
看板は面板がプラスチック製で、H30×W125cm、約2kg。壁と看板の背面にそれぞれ取り付けた垂木枠を組み合わせて1辺ずつ側面をビス止めしていたが、この木材部分の腐食やねじがさびるなどの老朽化により落下したものとみられる。落下の衝撃で面板の一部が破損、飛散した。
保育所がある建物は1975年に建築され、看板はそれ以降に設置したとみられるが、正確な取り付け時期は不明。3年ごとに行う建築物定期点検(前回は2019年に実施)では当該看板の異常は見つからなかった。また、落下前日に職員が退所した際も問題なかったという。
落下後、施設職員がほかの屋外看板や当該看板の下にある掲示板を緊急点検。目視に加え、ぐらつきがないか触って確かめるなどして、異常はないと判断した。
また、市内のほかの市立保育所でも同様の対応を取った。今後、毎年行っている建築設備点検でも引き続きチェックし、必要な補修などの対策を講じるとしている。
なお同市では、昨年6月にも1981年以降に設置したとみられる市営駐車場の看板(鉄製)が落下している。
※取材内容は総合報道2023年3月5日号に掲載