【サインの森】「第10回 サインスクール 初級編」開催
(一社)サインの森は「第10回 サインスクール 初級編」を、5月23日から27日まで開催した。オンライン聴講は募集せず、昨年より広い会場に参加者33人が集まった。
同スクールは、看板業界に就職して1~3年の新人を対象に、毎年5日間にわたり開講されている。初級編は、サイン業の理解を深めステップアップしていくための講習で、看板広告を手掛けるトップクラスの経営者を講師に、即戦力となる知識を学べる内容だ。
5月26日の1コマ目は「電気の基礎」。講師はサインの森の会長、大澤恵司氏が担当。看板業に携わる者として必須の「電気」の仕組みについて抑えるべきところを指南した。発電所の種類から電気の単位など基礎的なことから始まり、ブレーカーの仕組みや看板照明を作る時の配線のセオリーなど実用的な内容も網羅。また、大澤氏は自身の現場での失敗談を語り、電気の事故の恐ろしさも強調した。「この一回きりの講義ですべてを学ぶことはできないし、少し経てば誰だって内容を忘れてしまうものだ。しかし仕事に慣れが生じた時こそ、こんな講座があったな、教科書を読んだな、と思い出してほしい」とコメントし、講座を閉めた。
続く2コマ目は「照明の種類と効果」、3コマ目は「文字サイン」。講師は連続して㈱ジャックスクリーン代表の今岡和雄氏が担当した。今岡氏はスライドや動画の他に、実物の箱文字サインや金属サンプルなどを用意し、参加者に実物と接する機会を与えた。特に「色温度の違いが分かる装置」は、教科書にも説明が載っているものの、照明によってどれだけ色の印象が変わるかを自分の目で見比べられる機会となった。
別日の講義は業界でのマナー、営業戦略、法令、見積もりの出し方など座学中心のものもあれば、高所作業用ハーネスの着用、シート貼り実技など実践形式の授業もあった。また、「初級編」以外にも、デザイナー向けの講義を組んだ「デザイン編」、専門学校生や入社して間もない人に向けた「入門編」なども開催予定。
■デザイン編 8月18日(金)、8月19日(土)(キャンセル待ち)
■入門編 8月25日(金)、8月26日(土)