ドローン活用の可能性 都区部で看板点検実施される

ドローン看板点検3

 無人航空機(ドローン)を用いた看板点検の実用化が進む。このほど、飛行難易度が高いとされる東京都区部で初となる(※)ドローンを用いた実践的な看板点検が実施された。(※本紙調べ)
 ㈱ハーヴィッドは9月14日、東京都千代田区一ツ橋・日本教育会館の看板をドローンで点検した。同社はドローンを活用した看板点検「Air inspect(エア インスペクト)」を提供。「空港周辺」など難易度が高い場所を含めて10例程の実績がある。
 今回の点検は都心部ならではの苦労があった。場所は「人口集中地区」に加え「国の重要な施設等の周辺」(皇居)にも該当し、首都高速道路にも隣接。飛行させるためには国交省航空局および警察署、首都高速道路など複数の機関から許諾を得る必要があった。またドローンの安定飛行をサポートするGPSが、高いビルが立ち並ぶ都心部では使用できず、操縦には高い技術と細心の注意が必要だった。
 当該物件は30m超9階建てのビルに、1m角のキューブ型を6個等間隔に設置し、それぞれ3面に箱文字が取り付けられた看板。約6kgのドローンを用い、プロペラの直径とビル風のリスクを踏まえ、ビルから一定の距離を保ち撮影する目視点検を実施した。

【詳しい取材内容は総合報道2023年9月25日号に掲載】

ドローン看板点検1

難易度が高いとされる東京都区部での看板点検

ドローン看板点検2

高画質なドローンでの空撮

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