川口で看板落下、けが人も 当日は突風の被害相次ぐ

 7月24日午後、埼玉県・川口市のJR川口駅前で、雑居ビル2階の飲食店の看板が落下し、近くを歩いていた男性がけがをした(トップ写真は川口市提供)。同日は県内でも倒木など、突風の被害が相次いでいた。また、落下後の現場を確認すると、剝がれ落ちた側は目視でもさびているのが分かり、ビル全体も経年劣化が見られた。今回は同事故を振り返りながら、市および業界団体の対応、見解を聞いた。
 落下したのは目測で約H1000×W8000×D100mmの非電飾看板。市の条例に基づき申請許可不要の、一壁面5分の1以下の物件だった。  川口市は埼玉県屋外広告業協同組合(埼広協)や埼玉県宅地建物取引業協会に協力をあおぎ、市で製作した看板の安全を啓蒙するチラシの配布を依頼。県とも連携して安全普及に取り組んでいく考えだ。
 「今回の事故を受け、関係団体には改めて広告物の適切な管理に関する周知を行った。今後は、関係部局と連携しながら法令に基づき再発防止の方策を検討していく予定。これから広告主(飲食店)またはビルの所有者に話を聞いていきたい」。(市役所都市計画課担当者) 

※業界関係者の声など取材内容の詳細は新聞「総合報道」2024年8月25日号に掲載

落下翌日の現場(本紙撮影)

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