【国土交通省】令和6年度「都市景観大賞」の各賞を発表。今年度の大賞（国土交通大臣賞）は都市空間部門から「天童温泉街地区」

　国土交通省（国交省）は10月4日、令和6年度「都市景観大賞」（主催：「都市景観の日」実行委員会）の各賞を発表した。
　同賞は、良好な景観形成を生み出す優れた事例を選定、その実現に貢献した関係者を表彰し、広く一般に公開することで、より良い都市景観の形成を目指すもの。対象は街路・公園・水辺・緑地などパブリックスペースと建物などが一体となり、良質で優れた都市景観を形成。それを市民が十分に活用することで、地域の活性化が図られている地区。
　応募は都市景観の実現に深く寄与した地方公共団体、まちづくり組織、市民団体、民間企業・コンサルタント、独立行政法人など。都市空間、景観まちづくり活動・教育の2部門で募集・審査した。今年度の大賞（国土交通大臣賞）は都市空間部門から「天童温泉街地区」が選ばれた。景観・まちづくり活動・教育部門の大賞は無かった。このほか、2部門合わせて特別賞（「都市景観の日」実行委員会会長賞）2点、優秀賞（同）5点が選ばれた。

　大賞作品の概要は下記の通り。（【部門名】▽受賞地区名・受賞活動名／①所在地 ②応募者 ③審査講評の順）
【都市空間部門】▽天童温泉街地区／①山形県天童市 ②結城光正一級建築士事務所、天童温泉協同組合、天童市、天童温泉商店会、㈱DMC天童温泉、㈱GKグラフィックス ③バブル崩壊で全国の温泉街の多くが衰退する中、景観デザインの力をフルに発揮し、街を魅力的に甦らせた理想的な成功例。熱い思いの若旦那衆、支援する行政、景観デザインを担う大学・専門家が綿密に連携し、地域力を掘り起こし、小さな街を再生に導いたボトムアップの成果は、審査員一同の共感を得た