【松山市】「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」で大竹伸朗氏の本館素屋根テント膜作品が完成
日本最古と言われる道後温泉では、本館後期保存修理工事期間中の新しい活性化策「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」を実施しているが、愛媛県宇和島市を拠点に創作活動を行う画家・大竹伸朗氏による本館素屋根テント膜作品が完成。完成記念イベントが2021年12月17日午後2時から、松山市道後湯之町の道後坊っちゃん広場で開催された。
作品タイトルは「熱景/NETSU-KEI」。テーマは水・熱・光また人や街の生み出す、あらゆる〝エネルギー〟。温泉には地中から天界に通じる宇宙的イメージがあり、道後に湧き続ける「湯」のイメージから色と形を通して尽きぬエネルギーを表現した。作品自体は大竹氏が自家製色紙を指でちぎった「ちぎり絵」の手法で表現された5枚の原画を、約25倍のテント膜に高精細プリントしたもの。職人的技術の粋を集め、紙を破った紙繊維の断面や筆のハケ跡、重ねられた色の奥行きまで生々しく残るなどエッジをシャープに色鮮やかに再現したのが特長。同作品は大竹氏にとって過去最大のパブリック作品となる。
テント膜は大型構造物などに使用する耐久膜材料のテント生地、仮囲いパネルはカラー鋼板で高さ2~3m・全長約140m。設置期間は2024年12月まで(工事の進捗状況で変更する)。
なお、大竹氏と作品コラボで道後温泉本館「霊の湯」入浴券のデザインが2021年12月18日から2024年3月31日までの期間限定でリニューアルしている。