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【愛媛県障がい者アートサポートセンター】「えひめの障がい者アート展」で〝特選〟の受賞作品を『膜アート』として展示中

 愛媛県障がい者アートサポートセンターは昨年度から、テントやインクジェットサイン事業を主力にするTMトミオカ㈱の寄贈を得て、「えひめの障がい者アート展」で〝特選〟の受賞作品を『膜アート』として展示――。今年度は、新たにお茶の製造・販売を行う㈱松南園が協賛。1月25日から松山市道後町の県身体障がい者福祉センターの体育館入口横に令和5年度アート展特選作品を膜アートで掲出している。
 特選作品は、就労継続支援B型事業所であるインクルーシヴ・松山 ヒカリのアトリエに所属する浅海忍氏の「微人画」。同氏は中学2年生時の担任が美術教師で、絵を褒めてくれたのがきっかけとなり、絵を描くようになった。また、事業所によると、半身麻痺の障がいがある同氏は利き腕ではない手で制作活動をしている。事業所の利用当初は使い慣れない側の左手で鉛筆デッサンするところから開始。毎日通いながら制作に向き合うことで、少しずつ表現の幅と奥行きを広げた。特選作品は2年弱の時間をかけ描いたという。
 浅海氏は、本紙の取材について「制作当初の数カ月、インターネットで女性画像を検索して模写していた。ただ、途中からオリジナル感を出そうと完成したのが微人画だ。アート展にはこれまで4回応募してきたが、初めて特選に入賞した。今回、何かに入賞すれば良いなと漠然と考えていましたが、まさか特選に選ばれるとは夢にも思っていなかった」と話す。
 なお、膜アートはTMトミオカがアルミ枠や土台の設置および制作を担当。サイズはH3.6×W4.2×D1.5m。UVプリンターでターポリンに出力、ハトメ加工した。出力にあたっては原画をデジカメで撮影。原画を見比べながら出力テストを何回も繰り返したという。

(写真は、微人画の膜アート作品を背景にした記念撮影。浅海氏は向かって右側)

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