【カンボウプラス】創立85周年を記念したセミナーを取引先を招いて開催
膜材メーカーのカンボウプラス㈱は、創立85周年を記念し、同社の新製品や取組みを総合的に紹介する記念セミナーを7月19日に大阪本社、26日に東京支店で開催した。
冒頭、中村信治社長は「製造業として、高度経済成長から成熟期といわれる今まで様々な取組みを行ってきた。長い歴史の中、当社の開発方針は「安全品質」、「生産性」、そして現在は「環境」とキーワードも変遷してきているが、皆様の意見を頂きながら、これからも一緒に進んでいく。85周年という節目、更なるスタートとしたい」と挨拶した。
セミナーでは、演題ごとに担当者が登壇。新商品として、フジツボの忌避剤を塩ビ素材に練り込んだ「フジツボ対策ターポリン」、冷所で使用できる「耐寒ターポリン」、バイオマス可塑剤に一部置き換えた透明ターポリンを発表したほか、同社が新分野の商材として注力する人工芝「ボルスターフ」の機能を紹介した。
猛暑対策として、放射冷却技術を持つSPACECOOL社とコラボした機能性膜材料「Rei Keep」では、トラックシートやテント、ロールブラインドなどの用途展開状況を報告。粘着製品「ぺタックス/チッパカ」、屋外路面印刷シート「グランシャルシート」、各種防災製品など多彩な商材をプレゼン。
その後も、福井工場のハーフカット機や連続溶着技術の紹介、設計事務所としてサイン等の構造計算・図面作成・申請業務を手掛けているとし、近年はLEDビジョンの仕事を企画から製作施工、メンテナンスまでトータルで請け負う仕事が増加しているという。また、SDGsへの取組みとして、端材のアップサイクル活動や産学連携で大学とのコラボプロジェクト、地域イベントへの参加状況が報告された。最後に、今後規制の可能性がある有機フッ素化合物(PFAS)について、すでに代替物質を見つけており、時期が来れば対応できる体制が整っていると講演した。