【クラウドナイン】緊急時に担架として活用できる看板を販売開始

 ㈱Cloud Nine(クラウドナイン)は10月11日、緊急時に担架として活用できる看板「タンカん板」を販売開始した。
 これは、普段はスタンド看板として使用できるが、緊急時はスタンド脚の3カ所をワンタッチで外し裏返すことで担架として活用できるもの。持ち手は逆手で持つことで力を入れやすくなっており、小学生4~6人で大人の搬送が可能と、大人数で同時に支えられる構造となっている。背面部は発泡スチロール材にフィルムを貼って強度を出した素材。身体への負荷に少なく寝転がっても痛くない。また水に浮くため、水害時も利用できる。
 看板としての機能は、アクリル製の表示面は約300種類のサンプルからデザインを選択可能。板面を裏返すことで2種類のデザインを利用できる。企業ロゴの挿入やメッセージの変更などにも対応する。
 商品化のきっかけは、和田社長が草津駅で転倒した女児を誰も助けようとしない場面に遭遇し、「いざという時に、迷わず救護できる社会環境を作りたい」と考えたこと。それぞれ別事業を行ってきた平均年齢50歳、5人の創業メンバーがアイデアを出し合い「担架」という案が生まれ、看板は㈱広宣と提携して作った。
 「駅やスーパー、公共施設、学校、駐車場、レストランなどに、AEDのように普及してほしい。同製品の導入で事故や災害時に看板が担架として活用できるという認識が広がり、当社の目標である『人が人を救う社会』の創造に役立つことを願っている」。(和田社長)
 販売開始してから、「既存の商品に付加価値を加えられる」という理由で、看板製作会社などからの反響が高いという。現在は販売代理店を募集、12月には草津市で説明会を実施する予定だ。

普段は看板として活用

 詳細は新聞「総合報道」2022年12月5日号に掲載。

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