【富士フイルム】ワイドフォーマットインクジェットプリンター向けの新技術「AQUAFUZE技術」を用いた、UV硬化性水性インクを今秋より提供開始
富士フイルム㈱は3月25日、ワイドフォーマットインクジェットプリンター向けに、水性顔料インクジェットインク中に光硬化性樹脂を安定的に分散させる独自技術「AQUAFUZE(アクアフューズ)技術」を開発し、この技術を用いたUV硬化性水性インクを今秋(予定)から提供開始する旨を発表した。
「AQUAFUZE技術」は、同社が持つ高機能素材の合成技術や粒子の分散技術を応用して、水性顔料インクジェットインク中に光硬化性樹脂を安定的に水分散させる独自の技術。同技術をベースに、水性インクとUV硬化性インク双方の処方技術を組み合わせることで、新たに開発したのがUV硬化性水性インクだ。
同インクは、これまで水性インク・溶剤インク・UV硬化性インクといった単一インクでは難しかった、印刷時に生じる臭気などを抑える安全性に加え、高い耐擦性や延伸性を実現する膜質を有するため、多彩な印刷基材に対応。昨今、ワイドフォーマットインクジェット印刷で増加している室内サインや壁紙に使用されるインクとして利用することができるという。