【サカタラボステーションほか】PET廃材を再利用化へ 協業し実証実験開始

サカタラボステーション

 サカタインクス㈱のグループ会社であるサカタラボステーション㈱および阪田産業㈱は10月18日、㈱名古路商事と協業。PET廃材の再利用化に向けた実証実験を開始した。
 サカタインクスは、印刷やパッケージ産業における廃棄物の再資源化に向け、現在、国内4工場での実証実験を進行。廃棄物の素材ごとに適したパートナーの選定を進める中、6月に発表した金属スクラップ、8月に発表した廃インキなどの廃液に引き続き、サカタラボステーションおよび阪田産業、名古屋にある梱包材料のリサイクル専門商社である名古路商事と協業。サイン&ディスプレイの加工工程で発生するPET廃材の再利用化に向けた取り組みを開始した。PET廃材はペレット化され、海外でPET繊維として再利用される予定。
 サカタラボステーションと阪田産業は広告物を製作・加工する段階で環境に配慮した材料を選択しているが、現状では製作・加工過程で発生する廃材PETを産業廃棄物として処理。このような現状を改善するため、廃棄物の再資源化によるサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを開始することになった。
 まずは、再生可能な廃棄物から取り組みをはじめ、資源再生に努める。今後は環境面、経済面でのメリットを実績として算出するとともに、実証実験を継続していく。
 現在再資源化に向け、対象とする廃棄物は各種プラスチックをはじめ、一斗缶やドラムなどの容器、機械類などスチール製品全般など金属、印刷インキや各種塗料、溶剤、接着剤。他の素材でもリサイクル可能なものを模索し、取り組みの拡大を目指す考えだ。

※詳細は新聞「総合報道」2024年11月15日号に掲載

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