【ミマキエンジニアリング】捺染工程でほとんど水を使用しない、 高画質・多用途テキスタイルプリンタ「Tx330-1800/-1800B」を発売

㈱ミマキエンジニアリングは2月27日、テキスタイル・アパレル市場に向け、水の使用が極めて少なく、多様な生地にプリントできるダイレクト捺染インクジェットプリンタ「Tx330-1800」及び「Tx330-1800B」を発表。同社は3月4日から開催される展示会「JAPAN SHOP」に「Tx330-1800」を初出展し、Waterless(ほぼ無水)で高画質・多用途なオンデマンド捺染ソリューションを来場者に提案する。
今回同社が発表した機種は、捺染工程でほとんど水を使用しない、専用の捺染顔料インクと昇華染料インクを使用可能なダイレクト捺染IJP。従来の染料インクにおける大量に水を使う煩雑な捺染工程と比較し、これらのインクはプリントとベーキング(熱処理)の簡単な手順で捺染工程が完了するため、給排水や浄水設備の設置及び染色の専門知識が不要で、デジタル捺染をより身近に導入できるという。また、同社のフラッグシップモデルに搭載される高解像度・高精細のプリントヘッド「330エンジン」と独自のイメージング技術を搭載したことで、美しいグラデーション表現と高濃度プリントを実現する。
「Tx330-1800」は布地と紙のプリントに対応したハイブリッドモデル。プリントする基材(生地または転写紙)に応じてプリント機構をオペレーターが簡単に切り換えられ、主にファブリックサインとインテリアファブリックを小ロットから製作できる。加えて壁紙やポスター紙のプリントもでき、ソフトサイン製作が主であったお客様による店舗やイベントブースの内装を含めたトータルコーディネートの提案力に寄与する。一方、「Tx330-1800B」は省スペースのベルト搬送システムを採用し、アパレルに汎用される伸縮生地や厚手、薄手の生地を安定してプリントでき、デザインオフィス・学校や生地販売店舗など限られたスペースで小ロット多品種のアパレル生産をサポートする。

図 染料捺染と顔料捺染のプリントプロセスの比較