【ミマキエンジニアリング】初のUV-DTFプリンター「UJV300DTF-75」を発表。6月ごろから販売開始

㈱ミマキエンジニアリングは、同社初のUV-DTF(UV硬化式-Direct to Film)プリンター「UJV300DTF-75」の発売を発表した。
UV-DTFはフィルムにプリントしたデザインのみが対象物に転写されるため、ステッカーシートのようなカス取り(余白の除去)作業が不要。また、素材に直接プリントしないので、素材のセット位置のズレによるミスプリントのリスクが低く、高価なアイテムにも安心して加飾ができ、オーダーグッズ制作の幅が広がる便利なプリント方式。
従来のロールtoロール型プリンターでは、フィルムをピンチローラーで押さえながら搬送することで、安定した搬送を実現していたが、UV-DTF用のフィルムは印字面に糊が付いているため、ピンチローラーで押さえると糊が剥がれてしまうという課題があった。また、ピンチローラーを使わずフィルムの巻取りの力だけで搬送すると、フィルムが蛇行して印刷品質が低下したり、浮き上がったフィルムにヘッドがぶつかって故障したりするリスクが高まっていた。
「UJV300DTF-75」は、同社独自開発のシリコン製ピンチローラーを搭載し、フィルムの糊の剥がれを抑え、安定した搬送を実現。さらに、薄くて扱いづらい転写シートも簡単にセットが可能で、初心者のオペレーターでも使いやすい設計だ。
さらに同製品には、同社が新開発したUVインクを搭載。このインクは、欧州のSVHC規制で今後使用制限が予想される物質を含まない安全性の高い次世代のインクで、GREENGUARD GOLD認証も取得予定で、作業環境や使用者の健康も配慮している。
販売開始は6月ごろを予定しており、価格は発売時期にあわせて公式ウェブサイト等で発表する。発売後3年間で400台(全世界合計)の販売を見込んでいる。