【リコー】産業用インクジェットヘッドの新製品受注開始

　㈱リコーは、プリンティングシステムの基幹部品として使われる産業用インクジェットヘッドの新製品として、薄膜ピエゾアクチュエーターを搭載した「RICOH TH6310F」を11月23日に受注開始する。
　「RICOH TH6310F」は、リコーの産業用インクジェットヘッドのフラッグシップモデルとして発表するもの。最大80kHzの駆動周波数により、シングルパス印刷、マルチパス印刷ともにリコーのヘッドのラインアップの中で最も高い生産性を実現する。
　また、MEMS技術を活用した独自の高集積設計により、100×8列×2モジュールの1600ノズルを配列し、2.6インチ印刷幅を達成。さらに、吐出されたインク滴による気流が画質に影響しにくいノズル配置を採用し、4mmの高ギャップでも高画質印刷を可能にする。
　同時に、ノズル近傍のインクを常時循環させ、ノズル乾燥やインク粒子の沈降など吐出不良のリスクを大幅に軽減するインク循環構造を採用し、吐出信頼性を確保。これにより、100m/分以上のシングルパス印刷にも対応が可能だ。
　インクは水性、UV、溶剤のすべてに対応しており、テキスタイル、コルゲート、ラベル、サイングラフィックスなど幅広い産業用アプリケーションで利用できる。